支援技術とコミュニケーション
いきなりかたくるしい漢字からタイトルは始まりましたが、近視や遠視の方にメガネやコンタクトレンズの利用が勧められるように、
『障害に応じての支援を技術や工学の分野から考え、生活が豊かになってくれるとうれしい』というのが、支援技術Assistive technology 略して“AT”です。
重度障害のある方は、幼い頃から微弱な意思表出を周囲に受け止めてもらえない経験が積み重なっていると考えられており、これは【学習性無力感】として受け身の生活と自己肯定感の低さへつながっているため、意思表出の代替手段や拡大手段を用意できれば、改善の可能性は大きくなります。
支援技術によって、意思や自己決定をコミュニケーションとして周囲の支える人たちとやりとりできれば、障害のある本人は生活の質をあげることが可能になり、支援者も意思をより尊重した生活を保証できるという面で、お互いにベネフィットを得ることができます。
理想論を語ってきましたが、現実には
【学習性無力感】や意思表出の難しさを一足飛びで解消できるわけではありません。今、日本各地で重度重複障害者の高等部卒業後の生涯教育を保証する活動が始まっています。その中で支援技術利用のコミュニケーションは、時間をかけてていねいに進める重要な学びの要素となっています。
このコーナーでは、これらの支援技術、特に電子機器を使った支援やコミュニケーションについて、強力な実践者であり多数の情報発信を行なっている福岡県の【福島 勇先生】の【Sam's e-AT lab】というblogから
画像やリンクを紹介していきたいと考えています。
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因みに福島先生は、blogのタイトルに、
「障害による困難さのある子どもたちの学習や生活を豊かにするためのe-AT(electronic and information technology based Assistive technology=電子情報通信技術をベースにした支援技術)に関する話題 」と記していらっしゃいます。
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